徒競走という言葉は誰しも聞いたことがある身近な言葉です。ですがその身近な競技を、教育という観点で見たことはありますか?ここでは徒競走と縁の薄かった初心者女子にも分かりやすく、歴史やルール、ファッションに触れつつ、魅力を紹介していきたいと思います。

もくじ

  • 徒競走のルールや歴史。陸上競技との違いは
  • 意外ッ!あの芸能人も徒競走をやっていた!
  • 実は奥深い。徒競走の魅力、見どころ!
  • 子どもの成長を親が見られるポイント
  • 子どもの習い事に徒競走は最適!
  • 徒競走は子どもを先々まで強くする

徒競走のルールや歴史。陸上競技との違いは

徒競走のルールや歴史についてご紹介します。

そもそも徒競走とは?

徒競走というのはそもそも何なのか。走ったことはあっても、詳しく考えたことのある人は少ないかもしれません。
別に特別な定義があるわけではありません。徒競走というのは皆さんも体験したことのある通り、決められた距離をどれだけ速く走れるかを競う、という単純なものです。50や100メートルを走る短距離走とほとんど変わらず、体育祭や運動会でこちらの呼称が用いられる、というぐらいです。

徒競走のルールや、押さえるべきことは?

徒競走に細かなルールはありません。フライングをしないこと、他人の走りを邪魔しないこと、そしてカーブを走るときは決して内側から追い抜かないこと。この3つを理解していればオーケーです。リレーやハードル走になりますと、これらのルールに少し追加のものが出てきます。
また、徒競走をやる上で靴はしっかりと選びましょう。徒競走は足が本当に大事な競技ですので、足を守るためにも靴選びは大事です。足にフィットするものを選びましょう。

徒競走の歴史は?発祥はどこの国?

徒競走といえば運動会の名物ですから、ここでは運動会の歴史や発祥について触れてみましょう。
そもそも運動会というものには原型があります。それは、イギリスの労働者が行っていた「Athletic Sport」というものなんです。それがイギリス人教官を介して日本に伝えられ、明治7年(1874年)、東京築地の海軍育成学校にて日本初の運動会が行われました。こちらの運動会でも、徒競走はしっかりと行われています。

意外ッ!あの芸能人も徒競走をやっていた!

徒競走に挑戦していた芸能人をご紹介します。

百獣の王、武井壮さん

10種競技の世界において名を馳せた彼ですが、その始まりは大学時代から始めた短距離走。そこから陸上を続け、3年次に10種競技に転向しています。
とりあえずで始めやすい徒競走というのは、スポーツをやる上で踏みやすい足掛かりとなるのかもしれません。

アイドルも徒競走!乃木坂46堀末央奈さん

人気アイドルグループの乃木坂46からも徒競走経験者がいます。堀末央奈さんは、中学時代に陸上部に所属しており、50メートルを6秒台で走るという中々の記録を持っているそう。
女の子に徒競走をやらせると、トレーニングの中で脚の筋肉が強く育ってしまい、後々のファッションに影響を及ぼさないかと心配する方も多いですが、堀末さんのように、徒競走をやっていても女性らしさとの両立は可能ですよ。

その陸上歴は小学生から!要潤さん

俳優、タレントとしてご活躍されている要潤さんも、徒競走をやっていたそう。高校のときは400メートルハードルという種目をやっていたのですが、なんと、大学の推薦が見えてくるほどの実力者だったのです。
しかし、インターハイ四国大会決勝にて緊張と焦りからミスをしてしまい、あえなく失格となってしまいました。その後、推薦の話も消えてしまったのです。
ですが、その経験を彼は反省し、そこから俳優へと気持ちを切り替え出しました。

実は奥深い。徒競走の魅力、見どころ!

徒競走の魅力や見どころをご紹介します。

妨害ナシ!常に全力勝負

徒競走が持つ魅力の1つはこれです。相手からの妨害がないことです。例えば球技の多くは、相手を妨害する、相手に実力を出させないことも戦法に含まれてきます。そうなると、それをやられてしまった方は不完全燃焼に陥ってしまいます。
ですが徒競走はそんなことにはなりません。競う相手とはレーンで区切られており、一切の妨害を心配しなくてよいのです。練習の成果を遺憾なく発揮できる。また、保護者としても、子どもが努力して身につけた実力をしっかりと認めることができるというのが見どころです。

周りはみんながライバル!

徒競走というのはリレーを除けば個人種目です。つまり、自分以外の走者は全員がライバル。実力の近い子もいれば、ずっと速い子だっています。そういった集団は、努力する上でとても魅力的な環境と言えます。
切磋琢磨しあえるちょうどいいライバルも、目標にする手強いライバルもいるのです。勝つこともあれば負けることもあるでしょう。個人種目であるため、誰にも責任を押し付けられません。
そういった実力が大きく出てくる環境で努力し、精神も強くなる子どもを見られるのは大きな見どころです。

シンプルだからこそ奥深い

徒競走は一見するとシンプルです。スタートして走ってゴール。ですが、その短さの中にはとんでもない奥深さと魅力が存在するのです。
徒競走を構成する要素は少なくありません。歩幅やピッチ、姿勢に腕降り。動作の1つ1つが勝敗に絡んできます。
言ってしまえば、同じ走り方をする人間はまず見つかりません。そのにあったその子だけの走り方があり、それを磨いて強くなっていくのです。スタートダッシュが速いか、加速が強いかなど、その子らしい走り方を探していくのも見どころとして外せないポイントです。

子どもの成長を親が見られるポイント

徒競走を通じて子どもの成長が見られるポイントをご紹介します。

タイムという分かりやすい成長

徒競走というのは前述の通りに、決められた距離を走る速さを競うものです。そのタイムは数値として出てくる以上、子どもの成長が一目で実感できます。逆に調子が悪いときや伸び悩んでいるときもタイムが全てを物語ってくれるのです。
子どもが成長した証拠を、明確に可視化できるというのは徒競走が持つよいところの一つです。

シューズや服を買い換える

シューズというのは練習をすれば壊れていくものです。仮に練習で壊れなくても、子どもの足が成長すれば必然的に変えなければならなくなります。徒競走という競技の性質上、専用の靴はやはり他のスポーツに比べて脆い面があります。つまり、買い換えの頻度がある程度多くなるのです。
子どもの服を買い換えるとき、常日頃の成長を感じるはずです。靴のサイズが変わり、胴回りや背丈も変わっていく。徒競走はそれを噛み締める瞬間が多くなるのです。

走り方が進化していく

走るのに慣れていない人の走り方はどうしても稚拙なものになってしまいます。テレビで陸上選手を見るとき、とても綺麗なフォームなのが分かるように、走り慣れるとフォームが進化するのです。
親として大会や練習を見守ったり動画に収めたりして、比べてみれば分かるのです。練習した分だけ子どもたちのフォームはきれいになり、走る姿はどんどんカッコよくなっていきます。

子どもの習い事に徒競走は最適!

徒競走が子どもの習い事に最適な理由ご紹介します。

体を自由自在に動かしてみる良い機会になる

子どもの運動神経が伸びる時期の1つに、約9歳からの3年間が存在しています。これは正しい動きや豊富なバリエーションの動きを学ぶ時期であり、実は徒競走を習うのととても相性がいいのです。
徒競走は走るだけが練習ではありません。股関節の可動域を広げたり、手と足を上手く連動させる練習をしたりします。そのための運動は、子どもの運動神経を伸ばすのに一役買ってくれるのです。

足の速さ、瞬発力は需要が広い

当たり前ですが、徒競走を習い事にすれば、当然走るのが速くなります。単に子どもが成長して速くなる以上に伸びてくるのが普通です。
そんな足の速さですが、スポーツをするときに大いに役立つのです。例えば球技。ボールを追いかけ回したり相手プレイヤーの後を追ったり。球技以外の種目をやるにしても、徒競走で培った能力は役に立ちます。手足の連動や瞬発力など。スポーツにとって欠かせない力が養われるのです。

徒競走は高校でも活躍する

徒競走をするのは小学生だけではありません。中学、高校と体育祭がある限り、子どもは徒競走と向き合うのです。全員リレーという種目がある学校も少なくないでしょう。
足の速い子はクラスにとって大事な戦力になります。クラス対抗の選抜リレーなどに選ばれることもあるでしょう。お子さんの活躍する場面が増えるのは、親としても喜ばしい限りです。

徒競走は子どもを先々まで強くする

いかがでしたでしょうか。徒競走の沿革から入り、その魅力までお伝えしてきました。走るという行為は、人間が持つとても基本的な動作の1つです。そして基本的であるため、他の多くのスポーツでも必要とされ、子どもの身体的成長を促すという役割においても大事な働きをするのです。
走りというベースとなる動きならば、やはり子どもの内に身に付けておくことが後々に大きな影響を与えてくるのではないでしょうか。
練習を体験できる教室も多々あります。何をやらせようか迷っているのならば、是非とも徒競走の門戸を叩いてみてください。

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