美容や健康に良いとされるヨガやピラティスはとても人気があります。ダイエットやプロポーション維持、毎日の健康管理の一環として、ヨガやピラティスを始めたいと考えている方も多いのではないでしょうか。ヨガとピラティスは似ていると言われていますが、実際は目的もトレーニング方法も異なります。それぞれを比較してみましょう。

もくじ

  • ピラティスの基本情報をチェックしよう!
  • ヨガの基本情報をチェックしよう!
  • 似ているようで異なるピラティスとヨガの違いとは?
  • これで解決!目的に応じた選び方のポイントは?
  • ウェアや使う道具に違いはあるの?
  • 目的に応じたトレーニングを選ぼう!

ピラティスの基本情報をチェックしよう!

ピラティスはドイツ人のジョセフ・ピラティスによって考案されました。元々は幼少期に体が弱かったピラティス氏が病弱な身体を改善するために工夫して生み出したトレーニング方法でしたが、その後第一次世界大戦で負傷兵の看護を務めたピラティス氏が限られた設備の中で負傷兵が寝たままでも行えるリハビリとしてピラティスを生み出し、発展していきました。1926年にアメリカに渡ってからはニューヨークのダンサーたちに取り入れられたことで広まっていき、現在のピラティスに体系化されたと言われています。

ピラティスは、正しい骨格を意識しながら体幹の筋肉を整えるエクササイズです。特にインナーマッスルや肩甲骨周りの筋肉に意識を向けて行うといった特徴があります。元々リハビリとして生み出されたものであるため、インナーマッスルを意識して鍛えること、骨盤や背骨など骨格のゆがみを正しい位置へ整えることなどに重点を置いています。正しい姿勢を作ることで、ケガや身体の不調の予防にも役立ちます。

ヨガの基本情報をチェックしよう!

ヨガはインドの思想体系に根ざした修行・治療法で、4500年程前の古代インドが発祥と言われています。本来は修行のための総合的な思想体系であり、悟りの境地へたどり着くための手段として様々な種類や流派に分かれて受け継がれてきました。ヨガの中でもポピュラーなものが「ハタ・ヨーガ」と言われるもので、現代ヨガの基本となっています。ヨガのポーズには普段使わない関節や筋肉を使うポーズが取り入れられているため、続けることで体が柔らかくなったり、関節の可動域が広がったりする効果が期待できます。そのため、体の柔軟性を上げたい人にも人気があるエクササイズです。

身体的なアプローチだけではなく、ヨガはポーズを取ることで心と身体のバランスを取り、精神的に安定することを目的としています。元々悟りの境地へたどり着く修行であったことから、ヨガはリラクゼーションやうつ病の対策にも効果的だと言われています。ヨガのレッスンでは瞑想が行われますが、それは精神的な安定を図る効果が期待されているためです。よって、ヨガのレッスンは、深い呼吸に意識をおいて進めるという特徴があります。

似ているようで異なるピラティスとヨガの違いとは?

ピラティスとヨガは似ているイメージがありますが、その理由はピラティスはインド発祥のヨガを参考にして体系化されたエクササイズだからです。ヨガの動きがピラティスに取り入れられているため、類似点があるのは当然のことと言えます。ただし、ピラティスとヨガでは前述のとおり発祥も違いますし、何よりもエクササイズの目的が明確に違います。ピラティスは骨格のゆがみや筋肉不足解消を目的としているのに対し、ヨガは精神的に安定してリラックスをすることを目的にしています。そのため、ピラティスはより身体的な健康にアプローチしたエクササイズを行いますが、ヨガは深い呼吸や瞑想を取り入れることで精神的なアプローチも行います。ピラティスとヨガには類似点が多いと言われていますが、目的や目的に対するアプローチ法が異なります。目的に応じてどちらのエクササイズを行うかを選ぶようにすると良いでしょう。

これで解決!目的に応じた選び方のポイントは?

目的によって選ぶのが良いと分かったところで、それぞれの目的に応じた選び方のポイントについて解説していきましょう。

ダイエットやボディラインを整えるのが目的の場合は、骨格のゆがみや筋肉にアプローチするピラティスの方が向いています。ピラティスはインナーマッスルを鍛えることが大きな目的で、それにより血流を良くして代謝が上がることで太りにくい体づくりを目指しているため、ダイエットにも効果的です。よって、ボディラインを整えたり、骨格のゆがみや姿勢改善などの身体的な健康を目的とする場合には元々リハビリ運動として生まれたピラティスが向いているでしょう。ダンサーをはじめとしたアスリートもトレーニングの1つとしてピラティスを取り入れる場合が多いようです。

それに対し、精神的なリラクゼーションを求める場合はヨガを選ぶのがおすすめです。ヨガはリラックスすることを目的としたエクササイズであるため、呼吸法や瞑想によって心身ともに安定させる効果が期待できます。また、ヨガには普段使わない関節や筋肉を使うポーズが取り入れられています。そのため、関節の可動域を広げたい場合や体の柔軟性を上げたいという方、身体の中の老廃物を排出して調子を良くしたいといった場合にも向いているでしょう。

ウェアや使う道具に違いはあるの?

エクササイズの目的が異なるピラティスとヨガですが、使用する道具について違いはあるのでしょうか。適したウェアや使用する道具の違いについて見ていきましょう。

まず、ウェアについてはピラティスもヨガも特に違いはありません。「初めてのレッスンで何を着て行けばいいの?」と戸惑う方もいるかもしれませんが、専用のウェアなどもあるものの、基本的には動きやすく自分の好みにあったウェアを選ぶことが大切です。ヨガもピラティスもどちらも汗をかくため、吸湿性や速乾性に優れた素材のウェアを選ぶことをおすすめします。ウェア次第で快適にエクササイズができるか決まりますから、モチベーションを上げるためにもウェアの機能やサイズ感、デザインなどこだわって選んでみましょう。もし迷ったら、トップスは身体にフィットするタンクトップ、ボトムはストレッチ性に優れたスポーツタイツを選ぶのが無難でおすすめです。

次にマットについてです。ヨガもピラティスもマットを使いますが、使うマットについては若干の違いがあります。バランスが難しいポーズを取ることが多いヨガに対し、ピラティスの方が動的な動きが多いため、ピラティスのマットの方が厚みがある傾向にあります。ピラティスは転がる動きや寝転ぶことも多いので、ある程度クッション性のあるマットの方が快適にエクササイズに集中できます。ヨガの場合は難易度の高いポーズを取ることが多いため、薄いマットの方が安定感が得られておすすめです。マットに関しては、動きやすさや安全性を考慮してそれぞれ専用のマットを使用するようにしましょう。

また、ピラティスのレッスンでは骨格を意識しやすいように、専用のマシンを用いてトレーニングをすることもあります。その点、精神を安定させることを重要視するヨガではマシンは使いません。類似点が多いピラティスとヨガですが、マシン使用の有無については違いが見られます。ピラティス専用のマシンを個人で用意するのは簡単ではないため、マシンを用いるピラティスがやりたい場合は設備のあるスタジオに通う必要があります。一方、ヨガはマシンを使いませんので、場所さえあれば自宅でも気軽に始めることができます。

目的に応じたトレーニングを選ぼう!

類似点が多いと言われているピラティスとヨガですが、目的が明確に違います。それゆえ、目的に対するアプローチの仕方やトレーニング方法も異なります。どちらを選ぶか迷ったときは、始める前に目標を定めることで自分に向いているレッスンを受けることができます。目的に応じてトレーニングを選び、エクササイズを思いっきり楽しみましょう!

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