大坂なおみや錦織圭など、テニス界では日本人プレイヤーのなかにも世界の舞台で活躍する選手が増えています。自国開催の東京オリンピックが2020年に控えていることもあり、テニスをはじめさまざまなスポーツに注目が集まるようにもなりました。これからテニスを観戦してみたいと考えている人もいるでしょう。そこでこの記事では、テニスの試合観戦で気をつけることや楽しみ方について解説します。

もくじ

  • 国内で開催される主要大会をまとめて紹介
  • 押さえておきたい有名選手3名+これからの活躍が期待される美人・イケメンプレイヤー
  • 試合観戦では選手の妨げにならないように注意する
  • 観戦時にあると便利なアイテムや知っておくと良い情報とは
  • 日本でテニスの聖地といえば?国内でよく使われる会場が知りたい
  • 観戦時のマナーを守って温かい応援を心がけよう

国内で開催される主要大会をまとめて紹介

国内で開催されるテニスの大会のうち、日本テニス協会が主催するものが3大会あります。そのひとつが全日本選手権で、テニスの日本一を競うテニストーナメントです。第二次世界大戦中に数回中止された大会を除き、最初に開催された1922年から国内では長く続く歴史の古い大会で、優勝者には賞金も授与されます。男女シングルと男女ダブルスおよび混合ダブルスが行われ、2017年の賞金総額は2846万円でした。もともとは関東と関西で交互に実施されていましたが、1984年からは有明テニスの森公園が会場になっています。

国体テニス競技も日本テニス協会によって主催されている国内のテニス大会です。「国民体育大会テニス競技」が正式名称で、都道府県対抗戦として1946年から毎年国内各地で開催されています。

ジャパン・オープン・テニス選手権も日本テニス協会が主催する大会のひとつです。1972年に第1回が開催された大会で、もともとは男女両方が開催されていましたが、女子部門は分割されて別の大会として開催されるようになりました。男子シングルスと男子ダブルスが開催されており、ITF(International Tennis Federationの略)とATP(Association of Tennis Professionalsの略)公認の国際大会です。日本で開催される大会のなかでは、もっともレベルの高いレベルのトーナメントカテゴリに位置しています。

女子テニスの大会として、毎年秋に東京で開催されている大会が「東レ パン・パシフィック・オープン・テニストーナメント」です。1976年から前身となる大会が行われ、1984年から東レ パン・パシフィック・オープン・テニストーナメントとして開催されるようになりました。
日本最大のWTA(Women’s Tennis Associationの略)ツアーの大会で、2019年は総額75万7900ドルの賞金が授与されます。

押さえておきたい有名選手3名+これからの活躍が期待される美人・イケメンプレイヤー

女子のプロテニスプレイヤーとして日本で注目を浴びる選手として大坂なおみ選手がいます。2013年にプロ転向後、4大大会(グランドスラム)のひとつ全米オープンで2018年に優勝、2019年には全豪オープンでも優勝を果たしました。自己最高位は女子シングルス世界ランキング1位で、今後も活躍が期待される女子プロテニスプレイヤーのひとりです。

男子のプロテニスプレイヤーとして世界でも活躍している選手として錦織圭がいます。2007年にプロ転向し、翌年にATPツアーで初優勝しました。2009年に骨折してツアーを一度離れたものの、その後復帰し、2014年の全米オープンではアジア男子初となる決勝進出を果たしています。世界ランキングでも、アジア男子としては初の世界ランキングトップ10入りを果たす活躍です。

世界に目を向けてみると、スイスのロジャー・フェデラーも押さえておきたい有名選手だといえます。1998年のプロ転向後、4大大会すべてで優勝経験があり、特に芝コートでの単独最多勝利者として無類の強さを誇る選手です。史上最高のテニスプレイヤーとの呼び声も高く、今後も活躍が期待されます。

これから活躍が期待されるイケメンプレイヤーとしては、1983年生まれのベテランプレイヤー、フランスのジル・シモンも注目です。イケメンであるとともに、4大大会では2009年の全豪オープンと2015年のウィンブルドンでベスト8入りを果たす実力も兼ね備えています。また、ブルガリアのグリゴール・ディミトロフも2014年には全豪オープンでベスト8、ウィンブルドンでベスト4に入る実力を有している選手です。

女子選手では、デンマークのキャロライン・ウォズニアッキが実力もある美人プレイヤーとして活躍が期待されています。自己最高世界ランキングは1位であり、4大大会では全仏オープンで2度ベスト8入り、全米オープンでは2度の準優勝、2018年の全豪オープンでは優勝を果たした実力の持ち主です。日本の瀬間詠里花選手も活躍が期待されています。フランス人の父を持つ東京都生まれで2005年にプロ転向し、全日本選手権では2度シングルスで3回戦まで進出しているほか、混合ダブルスでは2010年に優勝している選手です。

試合観戦では選手の妨げにならないように注意する

テニスの試合では、選手のプレーを妨げないようにしなければなりません。素晴らしいプレーが出たときに拍手をしたり歓声を上げたりするのはOKですが、ヤジを飛ばすなどの行為は禁止です。また、ラリー中に席を立つことや、物音をたてるなど、選手の集中力を妨げるような行為もマナー違反となるため注意しましょう。強い光を発するフラッシュを使った撮影も禁止です。鏡や大きなアクセサリーのように、光を反射するアイテムも、選手の邪魔になる可能性が高いため、使ったり身につけたりしないようにしたほうが無難だといえます。

テニスの試合は屋外で催されることに加え、長時間に及ぶこともあるものです。雨が降ってくることもありますし、試合中の気温の上下が激しいこともあります。そのため、急な天候変化など長時間の屋外に対応できる服装にしておくことが必要です。夏場の場合は帽子をかぶったり、長そでの服を着たりするなど、日焼け対策を十分に行ったほうがいいでしょう。

さらに、マナーとして食べ物で会場を汚さないように注意することが必要です。テニスの試合を観戦するときは、基本的に飲食はOKですが、ゴミは持ち帰るのが鉄則とされています。皆が利用する会場を汚さないようにすることを心に留めて、テニスの観戦を楽しむことが大切です。

観戦時にあると便利なアイテムや知っておくと良い情報とは

テニスは1試合の時間が非常に長いことが特徴のスポーツです。ときには3時間程度に及ぶこともあるため、腰が痛くならないようにクッションや座布団などを持っていくと快適に過ごすことができます。また、大きな会場になると、試合をしている選手との距離がかなり遠くなることも多いです。そんなときは、双眼鏡を持っていくと選手のプレーをしっかりと見学することができます。

試合後のコートサイドや出口付近などでは、近くを通る選手のサインをもらえる場合もあります。サインをしてもらうアイテムとして色紙が一般的ですが、大会プログラムにサインしてもらうことができれば、その大会ならではのいい記念です。また、帽子などもサインをしてもらうアイテムとして用意しておいてもいいでしょう。

日本でテニスの聖地といえば?国内でよく使われる会場が知りたい

日本でテニスの大会が開催される会場として「有明テニスの森公園」があります。緑に囲まれた広大な敷地のなかに屋外48面のテニスコートと、全天候型の「有明コロシアム」を構える、日本のテニスの聖地といわれる場所です。有明コロシアムは1987年にオープンし、これまでテニスの主要国内大会や国際大会で活用されてきました。2020年の東京オリンピックでも会場となることが決まっており、2019年7月までは改装中です。

「昭和の森テニスセンター」は、東京都昭島市にある武蔵野の自然環境を生かした場所にあります。緑も豊かで、自然との調和を考えたテニスセンターです。最新技術を備え、さまざまな大会でも使用され、全天候型のコートが31面という数を誇っています。また、2017年にオープンしたばかりの本格的なアリーナ施設として、「アリーナ立川立飛」も国内でよく使われる会場です。有明テニスの森公園が東京オリンピックに向けて改装に入っていることもあり、2020年までは活用が増えることが見込まれています。

観戦時のマナーを守って温かい応援を心がけよう

プロのテニスプレイヤーといえども、実際に試合をするときには観客のマナーの悪さによって集中力が途切れてしまうこともあります。試合に出場するプレイヤーには、ベストを尽くして戦ってもらいたいものです。
そして、そんなプレイヤーたちの白熱した試合を見るのが観客の楽しみにつながります。そのため、観戦においては、マナーを守って温かい応援を心がけるようにしましょう。

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