子どもにスポーツを習わせたいママのなかには、マラソンやランニングを検討している人もいるでしょう。その場合、何歳から始められるのか、怪我をしないかなどが気になりますよね。そこで、この記事では、マラソンやランニングによって鍛えられる部位や起きやすい怪我、月謝の目安など、知っておくと良いポイントについて解説していきます。

もくじ

  • 本格的な長距離に挑戦させるのは中学生から
  • マラソンやランニングで鍛えられる体の部位は?
  • マラソンやランニングで起きやすい怪我とは?
  • マラソンを習わせるのに月謝はどのくらいかかる?
  • 専門性の高いものから総合的な運動教室まで!おすすめのスクールを紹介!
  • 運動全般が苦手でも長距離種目には挑戦できる

本格的な長距離に挑戦させるのは中学生から

マラソンは、日本国内でも人気の高いスポーツの一つです。多くの国や地域で大会も開かれているため、さまざまな活躍の場所があります。もともとは男子のみの競技でしたが、現代では多くの女性アスリートも活躍していますよね。子どもの将来を見据えたママのなかには、子どもが大きくなってからマラソンで活躍できるよう、早いうちからマラソンやランニングを習わせたいと思う人もいるかもしれません。

しかし、本格的な長距離走に挑戦させたいのであれば、子どもが中学生以上になってから始めるのが望ましいでしょう。なぜなら、マラソンやランニングなどの長距離走は、実は身体に大きな負担がかかるスポーツだからです。まだ身体が未発達の小学生に長距離を走らせるのは、身体的な負担が大きいといえるでしょう。小学生でもマラソン大会がある地域もあるかもしれませんが、これらは、一般的な長距離走よりもはるかに短い距離であるため、小学生でも走ることができるのです。身体が未発達のまま無理をさせてしまうと、思わぬ怪我につながったり、正常な発達に影響を及ぼしたりするリスクもあるので注意しましょう。走ることは苦しいことだとインプットされてしまい、子どもを長距離走から遠ざけてしまったら本末転倒ですよね。

一般的に、中学生くらいになれば身体がかなり発達してくることから、本格的な長距離走の練習ができるようになります。そのため、将来マラソンをさせたいと思っていても、子どもが小学生のうちは、普段の遊びにおいてたくさん身体を動かすようにさせるといいでしょう。この時期に大切なのは、走ることに対して「苦しい」「つらい」などのマイナスのイメージを抱かせないことです。毎日長距離を走らせるよりも、たとえば、公園を走り回る、鬼ごっこをするなどの子どもらしい遊びを通して、楽しんで走りながら、自然に体力をつけさせるのが有効ですよ。体力をつけるという意味では、縄跳びなども効果的でしょう。

マラソンやランニングで鍛えられる体の部位は?

マラソンやランニングなどの、主に足を使ったスポーツをすることで、足の筋肉が発達して太くなってしまうのでは、という心配があるかもしれません。特に、子どもが女の子の場合は心配ですよね。結論からいってしまえば、マラソンなどの長距離走が原因で足が太くなることはありません。それどころか、メリハリのある健康的な足を手に入れることもできるでしょう。有名な長距離走選手を思い浮かべてみても、足の太い選手は珍しいのではないでしょうか。その理由は、長距離走で使われる筋肉の種類にあります。

実は、筋肉には瞬発的な動きに多く使われる「速筋」と、持久的な動きに多く使われる「遅筋」の2種類があります。速筋は収縮速度が速く、瞬間的に大きな力を出せる筋肉ですが、疲れやすいため長期的な運動では力が発揮できません。そのため、短距離走などの無酸素運動で活躍してくれる筋肉なのです。速筋は、鍛えることで筋肉が大きくなるため、鍛えられた部位は太くみえます。一方で、遅筋は収縮速度が遅く力が弱いものの、持続的な運動が得意な筋肉です。遅筋の場合は大きくなりにくいため、いくら鍛えても太くならないのが特徴です。つまり、長距離走で使われる筋肉は遅筋のほうなので、マラソンやランニングをしても足は太くならないといえるでしょう。

具体的に鍛えられる部位は太ももやふくらはぎです。これらの部位は、走るうえでよく使う部分であるため、もっとも変化がわかりやすい部位でもあります。また、腹筋も鍛えられます。実は、腹筋は足を前に出して走るために、もっとも必要な筋肉なのです。腹筋がないと走るフォームがきれいにロックされず、早く走れません。さらに、走行中の腕振りや姿勢を保つことによって、背筋や肩甲骨なども鍛えられます。長距離走の場合は、短距離選手のように足だけが太くなることもなく、全体的にバランスよく筋肉が付きやすいといえるでしょう。

マラソンやランニングで起きやすい怪我とは?

長距離走選手がもっとも怪我をしやすい部位は、足です。具体的には、筋肉の一部、もしくは全体が断裂してしまう肉離れや、脱臼・捻挫、足の脛の下が痛むシンスプリントなどの怪我が考えられます。なお、肉離れは柔軟性のある子どもには珍しく、症状の出るほとんどが成人以上です。

また、走る際に負担がかかる膝も、痛めやすい部位といえるでしょう。過度なランニングや身体に負担のかかるフォームで走り続けることによって、「ランナー膝」とも呼ばれる、腸脛靱帯炎が起こりやすいのです。腸脛靱帯炎は、正しいフォームを身に着け、適正な運動量を守ることで発症のリスクを抑えられます。さらに、足の裏を酷使することによって、足底筋(腱)膜炎という、指の付け根からかかとに向かって、足の裏に張っている足底筋膜に炎症が起こる症状も起こりやすいとされています。本来は中高年層によくみられる症状ですが、足を酷使するスポーツ選手のなかには、若いうちから症状が現れることも珍しくありません。

マラソンを習わせるのに月謝はどのくらいかかる?

レベルや地域によって差があるものの、陸上教室の月謝目安は4000~5000円ほどです。早ければ、小学校低学年から参加できる教室もあります。週に1回、1時間から2時間以内の練習を、月に4回程度行う教室が一般的です。週の回数が増えれば、比例して月謝もあがっていくでしょう。マラソンはシューズやランニングウェアなどのほかに特別な道具が必要ないため、初期費用も比較的少額で済みます。ただし、別途入会金やスポーツ保険への加入、指定のユニフォームの購入が必要になる場合もあるので、具体的な費用については教室に問い合わせてみるといいでしょう。

専門性の高いものから総合的な運動教室まで!おすすめのスクールを紹介!

おすすめのランニングスクールをご紹介します。

1.体育の家庭教師 わくわくスポーツランド

こちらは、首都圏を中心とした総合的な運動指導教室です。入会金は無料です。運動会の徒競走で活躍できる「かけっこ指導」や、マラソン大会での完走・好タイムを目指す長距離マラソンのメニューもあります。安心のW体制が特徴の一つで、子ども1人につきコーチ1名、サポートコーチ1名の計2名体制で指導にあたります。兄弟姉妹や友達と一緒でも参加できますよ。料金は、60分の場合で6000円です。

【体育の家庭教師 わくわくスポーツランド】の公式ホームページはこちら

2.体育指導のスタートライン

こちらは、首都圏に複数の教室を展開しています。入会金は無料です。屋外、屋内どちらのメニューにも対応しています。運動が苦手な子どもでも受講できますよ。マンツーマンでの指導も受けられて、子どもの特徴に合わせたコーチを希望できるのもうれしいポイントです。料金は、50分のレッスン1回につき7560円です。

【体育指導のスタートライン】の公式ホームページはこちら

3.ランニングスクールのフロッグ

こちらは、名古屋市にあるランニングに特化した専門スクールです。小学3年生以上を対象に、週1回月額5400円のキッズクラスを実施しています。また、5歳~小学生高学年までを対象にした、「正しい走り方教室」も実施しているので、小さいうちから正しいフォームを身に着けたい場合に有効でしょう。正しい走り方教室は、参加費1000円というリーズナブルな価格で参加できます。なお、先着予約制のため、事前の予約を忘れないようにしましょう。

【ランニングスクールのフロッグ】公式ホームページはこちら

運動全般が苦手でも長距離種目には挑戦できる

多くのスポーツでは、運動神経の良さやセンスが必要とされます。体育の授業や運動会などで活躍の機会に恵まれなかった子どものなかには、自分は運動が苦手だと思い込んでいる子も少なくありません。ところが、長距離種目は、いわゆる運動神経が良い子どもでなくても、十分に活躍が期待できるスポーツなのです。むしろ、ほかの運動が苦手な子どものほうが、コツコツ取り組んで実力を伸ばしていくことができるでしょう。

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