ソリを使ったウインタースポーツで、ボブスレーなどと共にそのスピードと迫力が観る者を熱狂させるのがスケルトンです。「スケルトンをよく知らない」というスケルトン初心者のファッション好き女子のために、歴史やルールなど、スケルトンの魅力について紹介します。

もくじ

  • 意外に面白い?スケルトンの歴史とルール
  • スケルトンに挑戦した意外な芸能人たち
  • 大迫力が見どころ!スケルトンの魅力
  • ぜひ観戦したい!注目の有名イケメン選手
  • 全日本選手権とは?チケット・座席も紹介
  • スケルトンで手に汗握る観戦をしよう

意外に面白い?スケルトンの歴史とルール

世界一危険なスポーツとして有名なスケルトン。迫力満点なスポーツ、スケルトンの歴史やルールをご紹介します。

スケルトンはソリで一気に滑走するスポーツ

スケルトンは、小さなソリを使って滑走するウインタースポーツの一種です。1300メートルから1500メートルのコースの速さを競います。
屋外で行うため、競技当日の天候や気温、氷温などによって左右されるスポーツです。選手は、その日の天候などの様子を正確に読み取り、状況に合わせて用具を選択しなければなりません。
滑走時は、できるだけ空気抵抗を受けないようなフォームで走ることが求められます。

スケルトンは身一つで勝負するのがルール

スケルトンは、頭を進行方向に向けうつ伏せの状態でソリに乗るのが特徴です。リュージュやボブスレーといった他のソリ競技と異なり、複数人で乗るのではなく1人乗りで勝負します。
そして、1回の大会で2本~4本を滑走し、それらを合計したタイムで勝敗が決ります。スケルトンはスピード勝負の競技なので、タイムは100分の1秒まで細かく計算されます。
また、スケルトンで使用する用具は最低重量から上限の重量までの幅が公式で決まっているんですよ。

イギリス人の知恵が発祥?スケルトンの歴史

ソリを使ったスポーツは、もともとヨーロッパや北アメリカの雪深い山間地に発祥し、競技スポーツとして発展してきました。1885年にサンモリッツ・トボガンのソリクラブが作られてからは、スイスの村付近の凍った道を滑る競争が行われていました。
その際、あるイギリス人が頭を下にした格好で滑ったところ、それまでとは段違いのスピードが出たのです。このことから、「うつ伏せで滑る」スタイルが主流となったという歴史があります。

スケルトンに挑戦した意外な芸能人たち

スケルトンに挑戦したことがある芸能人をご紹介します!

有名女子アナも挑戦していた!徳永有美

アナウンサーの徳永有美は、自身も学生時代に陸上部だった経験から、数々のスポーツ関連の取材やアナウンスをしていました。そんな中、2001年にテレビ番組の企画がきっかけでスケルトンに挑戦することになり、練習を開始します。
体感スピードが100キロくらいあるので、スタッフにもかなり心配された中での挑戦でした。もっとも、そういった挑戦を通して、代表選手たちがどれほどすごいかを知るきっかけとなったそうです。

ソリで滑走する元ヴィジュアル系!IZAM

ヴィジュアル系ロックバンド「SHAZNA」のボーカル・IZAMは、2005年にスケルトンに挑戦したことがあります。練習の様子はバラエティ番組で放送されました。
元ヴィジュアル系ということでスポーツのイメージがあまりないIZAMですが、父親は元プロ野球選手、母親は元バレーボール選手というスポーツ一家に育っています。
そして、自身も中学・高校時代は180センチメートルの高身長を活かし、バレーボール部で活躍していた一面もあるので、スケルトン挑戦も自然な流れといえるでしょう。

イケメン俳優も挑戦!トビアス・モレッティ

トビアス・モレッティは、「コールド・キラー」「ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い」など、数々の映画で活躍するイケメン俳優です。彼は、2012年に国際競技ソリ連盟が新設されるに当たって会長に選出された経歴を持ちます。
トビアスはオーストリア人俳優ですが、雪深いアルプス山脈に囲まれたチロルという地域に生まれ育ったことから、自身もウインタースポーツ好きでリュージュやスケルトンの経験もあるとのことです。

大迫力が見どころ!スケルトンの魅力

迫力満点で見ているだけで楽しめるスケルトンの魅力をご紹介します。

スケルトンを楽しむポイントはスリルとスピード

スケルトンの面白さは、そのスピードとスリルにあります。スケルトンで滑っているときの最高速度は時速140キロメートル以上です。しかも、スケルトンはうつ伏せの状態で滑るので、顔とコースの氷との距離がたったの十数センチほどしかありません。
そのため、滑走している選手を見るだけで迫力があります。特に見どころがあるのがスタート地点です。選手がスタート前のウォーミングアップをしている様子を比較的長い時間見られます。選手の緊張感が思わず観客にまで伝わってくるところが大きな魅力でしょう。

競技中は天候や音にも注目

スケルトンは、会場の氷の状態によって勝負が左右される競技なのも魅力です。時間の経過による天候や気温の変化が全てタイムに影響します。よって、天候の変化に対して選手たちがどのようなウォーミングアップや用具のメンテナンスをするかも見どころ!
また、レース中は音にも気を配ってみましょう。猛スピードで滑走するソリの刃が氷と摩擦する音はテレビなどで見るよりもずっと大きく、迫力があります。
選手の身体に力が入っていたり過剰な操作をしていたりすると、摩擦音がより大きくなるものです。摩擦音の大小によって選手の様子が分かるようになると、より面白く観戦できるでしょう♡

最大スピードを目撃できるカーブポイント

スケルトンの迫力を感じられるポイントとしては、カーブ地点のスピードも見逃せません。特に10カーブの出口は、コースの特徴から最高スピードが出るのが見どころです。このカーブに注目していると、スケルトンのスピードを大迫力で感じられるでしょう。
また、このポイントでは電光掲示板も見えるので、選手のタイムの状況も知ることができるのも魅力です。臨場感あふれる試合展開を楽しむのにうってつけのポイントといえるでしょう。
そして、11カーブから12カーブにかけては上り坂があるコーナーとなるので、ここでいかにロスタイムなく抜け切れるかが勝敗の分かれ目になってきます。

ぜひ観戦したい!注目の有名イケメン選手

注目度の高いスケルトン選手をご紹介します♡

スケルトンクラブ設立に貢献!高橋弘篤選手

高橋弘篤選手は、仙台大学在学中にボブスレーを始め、その後スケルトンに転向しました。最初は、「足が速くてちょっとマッチョ」がかっこいいと思い、始めたそうです。
その後高橋選手は、日本スケルトン界の第一人者として有名な越和宏氏と共にスケルトンクラブの設立に参加しました。
競技をするだけでなく、地元の宮城県の高校などで講演会を開き、スケルトンの魅力を広める活動もしています。そういう姿勢がかっこいい選手です。

国内外で活躍する高橋弘篤選手

高橋選手は、共にスケルトンクラブを設立した越氏がトレーナーを務めるクラブでトレーニングを続けながら、数々の大会に挑戦しています。
2010年12月の全日本スケルトン選手権大会で初優勝してからは、2017年大会まで5度の優勝を成し遂げた実力派選手です。
また、日本だけでなく海外の大会にも出場し、2014年1月にドイツで開かれたスケルトンワールドカップでは8位の成績を収めました。

高橋弘篤選手の今後の活躍に期待

幾度も全日本選手権で優勝し、海外の大会でも上位にランクインしている高橋選手は、まさに日本を代表するスケルトン選手です。
2018年から2019年にかけてのシーズンでは、日本連盟の方針により、スプリントレベルを上げるためのトレーニングを積んでいたそうです。
2018年には13年ぶりに出身地である宮城県に拠点を戻しました。よりパワーアップした姿で今後の活躍にも期待がかかるイケメン選手です。

全日本選手権とは?チケット・座席も紹介

最大のスケルトンの大会である日本選手権についてご紹介します。

国内最大のスケルトン大会!全日本選手権

国内のスケルトン大会で最も大規模なものは全日本選手権です。毎年12月に長野市ボブスレーリュージュパークで開催されます。この大会の大きな特徴は、初心者からプロチームまで幅広く出場できる国内唯一の大会だということです。
本大会のレースでは次年度のナショナルチーム入りがかかっているので、プロ選手はアマチュアに負けるわけにはいきません。一触即発の勝負が見どころの一つです。

オフシーズンも楽しめる!プッシュ選手権

スケルトンのオフシーズンには、全日本プッシュスケルトン選手権が開催されています。選手が、オフシーズンでも成果を発揮するための場として開催されているのです。長野市ボブスレーリュージュパークが会場として使用されています。
この全日本プッシュ選手権では、競技順が1本目はくじ引きで決められ、2本目は1本目の順位の遅い選手からスタートとなるのが特徴です。この2本のスタートタイムの合計で順位が決定します。

多くの選手が活躍!JBLSFチャレンジカップ

JBLSFチャレンジカップは、日本連盟が主催する大会です。2009年~2010年のシーズンから長野市ボブスレーリュージュパークで開催されており、男子・女子に分かれて競技会が行われます。
入場は無料で、大会前日には公式練習を見ることも可能です。座席も自由に選べます。歴代の優勝者には、男子では田山真輔、笹原友希、女子では中山英子、大向貴子などがいます。特に、田山選手と大向選手は大会レコード保持者です。

スケルトンで手に汗握る観戦をしよう

スケルトンは、スピードと迫力が観る者を熱くさせるウインタースポーツです。ボブスレーなどの他のソリ競技と異なり、選手が身一つでソリに乗り、猛スピードで勝負する点が大きな見どころでしょう。
国内では毎年冬の時期に全日本選手権が開催されています。また、オフシーズンでも全日本プッシュ選手権で観戦を楽しむことができます。どちらも入場料は無料なので気軽に入れるのも魅力ですよ!
公式練習や本番のスタート地点では、競技の準備をする選手を間近で見られるので、スケルトンの緊張感を手に取るように味わうことができます。スケルトンの臨場感を体験しに会場に足を運んでみましょう♡

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