被災地の”いま”を体感できるサイクリングイベント「ツール・ド・東北」自転車・サイクリングが趣味の人はもちろん、これから趣味にしていきたい人に向けて、上級者も初心者も、自転車を乗らない人はボランティアで。地域コミュニティの魅力がたくさん詰まったみんなが楽しめるツール・ド・東北の魅力に迫ります♪

もくじ

  • サイクリングブーム? 街中で見かけるクロス・スポーツバイク♪
  • ツール・ド・といえばフランス?!日本にもあるんです!
  • ツール・ド・東北とは? どんなイベント・大会?
  • ツール・ド・東北の魅力1 “日々変わり続ける被災地の様子を見られるコース”
  • ツール・ド・東北の魅力2 “エイドステーション(休憩所)”
  • ツール・ド・東北の魅力3 “ツール・ド・東北フレンズと特別イベント”
  • ツール・ド・東北に参加したくなったあなた!エントリー・参加方法は?

サイクリングブーム? 街中で見かけるクロス・スポーツバイク♪

最近、街中でよくスポーツバイクを見かけます。通学や通勤にクロスバイクなどのスポーツバイクを使用する人も増えており、今まで少数派だった自転車が趣味の人も珍しくなくなってきています。

ロードバイク、マウンテンバイク、トライアスロン、小径&折りたたみバイクなどのスポーツバイク専門店も以前より多く見かけるようになりました。

秋葉原が大好きなオタクの小野田 坂道が自転車競技に熱中していく青春漫画『弱虫ペダル』、通称『弱ペダ』もこの自転車ブームの火付け役を買っているのではないでしょうか。舞台が公演もされていて、最近ではテレビ東京をはじめとする全国のテレビ局、ニコニコチャンネルやAmazonビデオなどでも弱虫ペダルのアニメが放送(配信)されています。

こういったサイクリング・自転車人気を背景に各地でのサイクリングイベントも盛り上がっています。グランフォンド軽井沢・ツールド沖縄・佐渡ロングライド・アルプスあづみのセンチュリーライドなどなど。各地で様々なイベント・大会が開かれています。

そのなかでも、今回は、様々な魅力の隠されたサイクリングイベント “ツール・ド・東北”をご紹介します♪

ツール・ド・といえばフランス?!日本にもあるんです!

ツール・ド・フランスは名前を聞いて知らない人がいないほど有名な自転車ロードレースですね!毎年7月にフランスと周辺国を舞台に行われる世界最大の自転車レースです。

約20日間におよびフランス国内をめぐるレースで、自転車レースを見るだけでなく、フランスの美しい景色を楽しむことができます。直接現地で観戦すれば、本場のおいしいフランス料理も楽しめちゃいます♪

ツール・ド・フランスは自転車プロロードレースの最高峰なので一般の方々は観戦を楽しむのみですが、日本では一般ライダーも参加できる「ツール・ド・東北」という自転車ロードレースの大会があります。

元々は復興支援のために三陸地方の現状を見てもらいたいと始まったロードイベントが大会となり、一般の方も参加できちゃうので、2日間と短い間ですが、自転車趣味の方は必見です!ツール・ド・フランスも景色を見たりご飯を楽しんだりとレース以外の魅力もありますが、ツール・ド・東北では東北の風景を楽しみながら、現地の職を堪能できるという魅力があります!

ツール・ド・東北とは? どんなイベント・大会?

ツール・ド・東北は2013年、東日本大震災をきっかけに開催されました。ヤフー株式会社と河北新報主催で運営され、今年で6回目になります!毎年9月中旬に、東日本大震災で被災した、石巻や気仙沼地域を舞台に開かれるサイクリングイベントです。

去年は台風の影響で開催が危ぶまれましたが、毎年動員数を増やし、去年はライダー3,721人、クルー600人を動員し、台風も吹き飛ばすような活気にあふれる大会になりました。

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この大会を心待ちにしているのは参加するライダーだけではありません。ライダーに加えて、イベントスタッフ、ボランティアの方々、地元の方々…
様々な人がツール・ド・東北を楽しみにしています。

被災の影響と過疎化により、寂しくなってしまった街が多い地域ですが、このイベントが開かれる日は街が人と自転車にあふれ、活気と笑い声と笑顔でいっぱいになります。その日は街が自転車一色に染まる…そんな大会です♪
その他にもツール・ド・東北は魅力がたくさん!その中から、3つ紹介します♪

ツール・ド・東北の魅力1 “日々変わり続ける被災地の様子を見られるコース”

「車だとスピードが速くて、風景があっという間に通りすぎてしまい、じっくりは見られない。ただランニングにすると、走れる距離が限られていて、広範囲を見ることはできない。」

“サイクリング”なら、ベストなスピードで、ある程度の距離を走れます。ライダーはコースを走りながら、被災地の今を見ることができるのです。

私は昨年の春と今年の春と2年続けて、ツール・ド・東北の開催地である石巻を訪問しました。1年目に気が付いたのは自分の被災地のイメージと異なる石巻の様子です。石巻はがれき撤去が進み、かさ上げ工事が進んでいて、被災直後の東北の様子とは全く異なります。

2年続けて石巻を訪問して、被災地の様子が少しずつ変わっていることに気が付きました。1年前との比較では、堤防工事による変化が大きかったです。
着々と工事が進んでいました。石巻滞在中も、滞在していた住宅の目の前の住宅が堤防建設のために取り壊されました。昨日まで家が建っていたところが何もなくなり、目の前に北上川が見えるようになりました。石ノ森漫画館と船が漂う北上川の風景が目に焼き付いています。しかし、この風景も堤防建設であっという間に見えなくなります。すでに出来上がった堤防は私の何倍もの高さがあり、海も川も何も見えませんでした。

このように、参加し続けるライダーは被災地が変わる様子を、コースを通して見ることができます。初めて参加する人も、実際に自分の目で被災地を視て、継続的に参加することで日々変わり続ける被災地の変化を見ることが貴重な経験になるのではないでしょうか。

その時に、そこでしか見られない、被災地の様子を見られるのがツール・ド・東北の魅力のひとつです。

ツール・ド・東北の魅力2 “エイドステーション(休憩所)”

ツール・ド・東北は他の自転車イベントとは少し違います。自転車でコースを走るだけではないのです。各コースにはエイドステーション(エイド)と呼ばれる休憩所が設置されています。エイドにはお手洗いや給水に加え、食事と語り部といったサービスが準備されています。語り部サービスのあるエイドでは、震災の話を語り部の方々から聞くことのできます。

各コースに様々なエイドがありますが、
今回はその中から “女川エイド”をご紹介します♪

飲食店では食べられないご当地料理「サンマのすり身汁」が味わえる♪

女川は東日本大震災で大きな被害を受けた町です。震災後着々と復興が進み、2015年にJR石巻線が復旧し、駅前にはシーパルピア女川という商店街ができ、今では、休日は観光客や地元の人たちで賑わっています。

女川エイドで提供されるのが、地元の女性たちが作るサンマのすり身汁という、女川の家庭料理です。家庭料理の為、飲食店では食べられないんだとか。女川エイドはスタート地点から近いため、朝早くから準備が始まります。エイドのボランティアの方は、すり身汁のためのお湯炊きを朝4時頃から始めるそうです!めったに食べられないサンマのすり身汁、この機会を逃すわけにはいきません。ぜひ女川エイドに立ち寄ってみてください!

そのほかのエイドでも、その地の名産物や地元の方々の愛情たっぷりのお結び等が提供されます。

自転車で走るのに、食べられるの?と心配する必要はないようです。皆さん、おいしそうに食事を楽しみながらエネルギー補充をし、少し休憩してからサイクリングを再開して、ゴールします!

※各エイドによって設置されているサービスの種類が違います。詳細についてはツール・ド・東北のホームページをご覧ください。https://tourdetohoku.yahoo.co.jp/

ツール・ド・東北の魅力3 “ツール・ド・東北フレンズと特別イベント”

ライダーとして参加する以外にも、ツール・ド・東北の楽しみがあります!

ツール・ド・東北では、様々な有名人がツール・ド・東北フレンズに任命されています。2017年は広報大使に道端カレンさんが任命され、その他にもフィギアスケーターの羽生結弦選手やお笑い芸人のパンサー、歌手の藤巻亮太さん等がツール・ド・東北フレンズに任命され、大会を盛り上げていました!

ツール・ド・東北フレンズに会える?!

ツール・ド・東北2017では石巻のメインステージで特別イベントも盛り上がりました!

お笑い芸人のパンサーによるスペシャルトークショーや公式テーマソング「LIFE」を歌う藤巻亮太さんのスペシャルライブが開催されました!
ライダーだけでなく、地元の方やライダーの同行者、ライダーとしては参加しないけどツール・ド・東北を楽しみに来た人…みんながイベントを楽しみました!

芸人のパンサー、元レミオロメンの藤巻亮太さん等に会えるチャンスです!
近くに寄ったらぜひ足を運んでみてください♪

ツール・ド・東北に参加したくなったあなた!エントリー・参加方法は?

ツール・ド・東北2020は残念ながら感染拡大が続いている新型コロナウイルスの影響を考慮し、その感染リスクを抑えての運営が困難であると判断し中止となりました。

ライダーとしてエントリー・参加したい方

一般ライダーのエントリーは「先着方式」と「抽選方式」になります。毎年ライダーエントリーは5月下旬開始です。

自分は自転車には乗らないけれど、イベントには参加したいと思った方

ツール・ド・東北では自転車には乗らないけどイベントに参加したい方々や、イベントのお手伝いをしたいという方々に「ツール・ド・東北 クルー」として大会運営のボランティアをお願いしています!参加対象者や業務などの詳細情報はツール・ド・東北のホームページをご覧ください。クルーとしてツール・ド・東北に参加して、大会を盛り上げるのも楽しそう♪
https://tourdetohoku.yahoo.co.jp/ 

ツール・ド・東北のコース内容やエイドなどの詳細やエントリー情報は4月中旬発表予定のようです。ライダーとして参加を予定している方も、ボランティアで参加を予定している方も、その他の方々もお見逃しなく♪

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ライター

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yuzu
現役女子大生。高校ではバスケットボール部に所属。楽しく健康に♪をモットーにいろんなスポーツに挑戦中。スポーツ観戦も好きです。スポーツを自分でするのも観戦するのも楽しくなるような記事を執筆していきます!
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