美容にさまざまな効果があることで知られるヨガとピラティス。すでに始めている人も、これから始めようとしている人も、どのように美容効果があるのかは気になるところでしょう。この記事では、ヨガ・ピラティスが美容に与える影響やメリットについて紹介します。美容のためにヨガ・ピラティスを始めようとしている人には、きっと参考になるでしょう。

もくじ

  • ヨガ・ピラティスの消費カロリーはどれくらい?
  • ヨガ・ピラティスで身体のどこを鍛えられる?
  • ヨガ・ピラティスは美容に良いメリットがあるの?
  • ヨガ・ピラティスをするときに使うと良いものは何?
  • ヨガ・ピラティスは肌にどんな影響があるの?
  • 美肌へ導くヨガ・ピラティスはおすすめのスポーツ!

ヨガ・ピラティスの消費カロリーはどれくらい?

仮に体重50kgの人が1時間ピラティスを行った場合、約158kcalを消費します。ヨガは年齢や時間によって異なるものの、おおよそ1時間に200kcalほどです。これらがどの程度の運動量になるかは、100kcalを消費する運動と比べるとわかりやすいでしょう。100kcalを消費するのに必要な運動時間は散歩で30分、平地でこぐ自転車で20分、強めのジョギングで10分が目安とされます。ピラティスを1時間行えばこの1.5倍、ヨガなら2倍のカロリーを消費できるわけです。

次に、この消費カロリーを食べ物に当てはめてみましょう。100kcalはバナナ3分の2本、おにぎり5分の3個に相当します。ピラティスの158kcalはこの1.5倍の数値であるため、おおよそバナナ1本、おにぎり1個に相当するわけです。ヨガの200kcalの方でも、計算しやすい食べ物を見てみましょう。100kcalはクロワッサンで2分の1個、りんごで2分の1個です。ここから計算すると、ヨガを1時間行うことでクロワッサン1個分、りんご1個分のいずれかの相当量を消費できます。

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ヨガ・ピラティスで身体のどこを鍛えられる?

ヨガとピラティスで鍛えられるのはインナーマッスルです。これは身体の深層部にある筋肉で、深層筋と呼ばれます。対義語はアウターマッスルで、こちらは表層部にある「表層筋」です。インナーマッスルが最も多くついているのは体幹です。たとえば腹筋の最も奥に位置する腹横筋などがあります。腹筋の中でも一番内臓に近い位置にある腹横筋は、排泄を助けるものです。また、意識的に強く息を吐く「努力呼気」にも必要であり、肺活量に関わる筋肉でもあります。肺活量が増えれば基礎代謝量も増えるため、その点でも太りにくい身体になるといえるでしょう。

体幹には他にも多くのインナーマッスルがあります。たとえば多裂筋ですが、これは腰から背中にかけての筋肉で最も奥にあるものです。背骨を安定させる役目を持っており、多裂筋を鍛えることは美しい姿勢の維持につながります。続いて骨盤底筋群という筋肉群もありますが、これは下半身の各器官に関わる筋肉の集合です。尿道括約筋や肛門挙筋、外肛門括約筋といったもので、名前からもわかるとおり排泄に強く関わります。これらの筋肉は内臓を下からハンモックのように支えているものです。それが緩むことで内臓が下に下がる「内臓下垂」が起きてしまい、いわゆるぽっこりお腹の原因となります。体幹を鍛えると痩せるといわれるのは、この内臓下垂を防げるためでもあるのです。

体幹に次いでインナーマッスルが多い部位は、肩関節と股関節です。これらは、肩や脚の運動を支える働きがあります。この働きによって運動が快適になるため、エクササイズをさらにしやすくなり、全身に筋肉が発達しやすくなります。これにより、毎日のあらゆる動作で疲れにくくなり、仕事や家事なども快適にこなせるようになるのです。また、動きが機敏で若々しいことは、周囲の人から若く見られることにもつながります。このように各部位でさまざまな働きを持つインナーマッスルですが、ヨガ・ピラティスではこれを効率的に鍛えられるのが魅力です。

ヨガ・ピラティスは美容に良いメリットがあるの?

ヨガ・ピラティスでは、普段あまり使わないインナーマッスルを強化できます。これによって全身の筋肉量が多くなり、基礎代謝量も増えます。これにより、生活しているだけで消費できるカロリーが増えるため、太りにくい体になるのです。女性で基礎代謝量が一番多い年代は12~14歳で、1日に1350kcal消費します。これが18~29歳になると1180kcalとなり、1日に170kcalの差が出るのです。これが歳をとるにつれて太りやすくなる原因ですが、ヨガ・ピラティスで基礎代謝を増やすことで、若い頃のように太りにくくなります。

ヨガ・ピラティスをするときに使うと良いものは何?

初心者のうちは、使う道具について難しく考える必要はありません。最低限、水分補給をしやすくするための水筒があれば十分です。汗を拭くためのタオルも必要ですが、これは毎日使っているものでかまいません。服装も最初はTシャツとジャージで十分です。続けていくうちに必要を感じたら、随時ヨガウェアやヨガマットを買い足していくというスタンスでいいでしょう。

服装は、体を締め付けないものを選ぶのがポイントです。手首や足首に入っているゴムがきついものは血流を妨げてしまい、リラックスしづらくなってしまいます。レギンス程度の締め付けであれば、まったく問題ありません。レギンスはヨガウェアの中でも代表的なもので、ヨガ用のレギンスも多く販売されています。

ヨガマットはスタジオで借りることも可能です。たとえば、全国に多数のスタジオを持つ大手フランチャイズの1社では、無料レンタルマットが用意されています。使用後はスタジオに用意されているスプレーとタオルで汗を拭き取るという注意点がありますが、それ以外に厳しいルールなどはありません。使用時にバスタオルを敷くことは推奨されているため、バスタオルのみ持参するといいでしょう。このようなレンタルマットを使えるスタジオであれば、最初はレンタルでヨガマットを試し、後から購入するのも賢い選択肢です。実際に試してみることで、自身にマットが必要かどうか、必要ならどのようなものが適しているかなどを把握しやすくなるでしょう。

自宅で行う場合、アロマやヒーリング音楽を取り入れるのもいいでしょう。リラックスした状態でヨガやピラティスを行うことで、さらに高い効果を期待できます。たとえばアロマの場合、自然に呼吸が深まるのがメリットです。ヨガ・ピラティスは深い呼吸をしながら行うのが正しいやり方ですが、初心者のうちはこれが難しいもの。動きに集中するあまり、呼吸が浅くなってしまうことが多いのです。しかし、アロマで良い香りがしていれば、その香りを嗅ぐことで自然に呼吸が深くなります。使う道具については、アロマポットやアロマキャンドルなど、通常のアロマセラピーで使われるものでかまいません。

ヒーリング音楽については、完全に好みで選んでいいでしょう。YouTubeなどの動画共有サイトでも、BGM用に制作された音源が多数あります。このような無料のBGMでなく、本格的なヒーリング音楽をかけたいという場合は、専門のCDなどを購入するのもいいでしょう。ヒーリング音楽はヨガ・ピラティスにとどまらず、エステなどあらゆる場所でのニーズがあるため、専門のCD通販ショップなども存在します。

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ヨガ・ピラティスは肌にどんな影響があるの?

ヨガは深い腹式呼吸を行うため、血流やリンパの流れが良くなります。これにより、くすみが取れた明るい肌になることが期待できます。顔のくすみの原因の1つは老廃物の蓄積ですが、これは血行不良が原因となっています。血液は体を巡回し、細胞から老廃物を回収します。それを腎臓に持ち込み、腎臓が老廃物を尿として排出するのです。ヨガの腹式呼吸で血流を改善すれば、老廃物がスムーズに排出されてくすみの少ない肌になることが期待できます。

また、リンパの流れが良くなることで、顔や体のむくみも改善されやすくなります。むくみの原因は、体内の水分の分布が偏ることです。水分の摂り過ぎでもむくみますが、摂り過ぎていなくても分布が偏ればむくみます。本来、水分は血液・リンパ液・細胞間質液にバランスよく分けられるもの。しかし、これが細胞間質液に偏ってしまうと、むくみが発生するのです。

この偏りの原因の1つにリンパ管の詰まりがあります。管が詰まることで水分を受け付けなくなり、余ったものが血液や細胞間質液に行ってしまうわけです。血液の水分過剰は危険なため、水分は細胞間質液の方に多く行きます。これがむくみの原因ですが、ヨガの腹式呼吸でリンパの流れを良くすれば、この状態を改善できる可能性が高まります。

ピラティスは呼吸の改善以上に筋力の向上につながります。筋肉がつくことは美肌にも非常に良い影響があります。理由の1つは、ヨガの呼吸と同じく血流が改善されることです。老廃物の排出が促進され、体内に毒素が溜まりにくくなることで、肌も美しくなります。筋肉が発達すると血流がよくなる理由は、運動によって体温を上げやすくなるためです。体温は外部からの働きでも上げられますが、一番いいのは脂肪を燃焼させ、自らの力によって温まることです。外部から温める場合と比較して、脂肪燃焼の効果もあるため一石二鳥です。ピラティスで筋肉を鍛えれば、こうした運動を簡単に継続できるようになり、美肌につながることが期待できます。

注意点は、ヨガ・ピラティスのどちらでも「厚化粧の状態では行わない」ということ。ファンデーションなどが毛穴に詰まってしまい、肌の黒ずみなどの原因になるためです。このようなトラブルを防ぐため、ヨガ・ピラティスを行うときは薄めのナチュラルメイクにするか、すっぴんで臨むようにしましょう。

美肌へ導くヨガ・ピラティスはおすすめのスポーツ!

日常生活はもちろん、一般的な運動でもインナーマッスルは鍛えにくいもの。しかしヨガ・ピラティスであれば効率よく鍛えられ、そうして得られたインナーマッスルが美肌につながっていきます。健康的な方法で、体の内部からも肌を美しくしたいと思っている女性には、ヨガ・ピラティスは特におすすめのスポーツです。初心者向けのスタジオや教室も全国各地に多数あるため、まずはそうした場所で気軽に体験してみるといいでしょう。

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